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失敗がはじまり (1)

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      失敗がはじまり (1)






香にしては珍しく3杯目のコーヒーを注文した

「香さん。珍しく今日は長居ね」

美樹は不思議そうに香に訪ねてみる

伝言板のチェックの帰り道に何もなければ必ずと言っていいほどcat'sに寄って美樹と話て帰るのが香のいつもの日課だ

でもコーヒーを1杯飲み終わる頃にはお昼だからといって家に帰ってしまう

でもその香が珍しく今日は3杯目のコーヒーを注文した

「そう・・?」

香は何事もなかったように答える

「そうよ。いつもなら『お昼だから』って言って帰っちゃうじゃない?
 今日は冴羽さん家にいないの?」

美樹は少し心配そうに香の顔を見た

香は少し表情を曇らせて

「居るわよ・・・・
 でも、あたしは必要ないの」

コーヒーを啜りながら少し低めのトーンの声で淋しそうに言った

「必要ないって・・・?」

一つ溜息を吐き香は静かに美樹に今起きている出来事を話始める

「こないだ依頼受けた時に、依頼主さんが僚のこと『運命の王子様だ』とか「私たちは赤い糸で結ばれた仲なのよ』とか 言い始めちゃってね・・・・事件解決したあと一旦は家戻ったんだけど、今押しかけてきてるの。僚のことは私がやる からって言ってやってくれてるからあたしは必要ないの。家に居たってどうせ邪魔者だし・・・」

最後は悔しそうに、淋しそうに呟くように言った

香の瞳は少し潤み始め今にも涙を零しそうなくらい目尻に雫を貯めていた

「ごめんね。美樹さん行くとこがないからってここにいたら邪魔かしら・・・」

「ううん。そんなことないわよ。香さんさえよかったらいくらでもいて頂戴!
 それにしても冴羽さんたら香さんがいるのにそんな人家に上げて信じられないわ!!」

香以上に怒り心頭の美樹がここにいない僚に向って言う

下を俯きながら香は大きな溜息を一つ吐くと手の中にあるコーヒーカップをボーと見つめている

「カランカラン」

勢いよくcat'sの扉が開き僚が逃げ込むように入って来た

「香―― 頼むよ。彼女何とかしてくれよ」

香を拝むようにして頼みこむ僚に向かって香は冷ややかな視線を送り

「自業自得でしょ!!さんざん彼女口説いておいて今更冗談でしたじゃ済まされないわよ!!
 自分で蒔いた種なんだから自分で何とかしたら!!!フン!!」

キツイ香の一言に

「俺が悪かったよ~。なぁ、なぁ、何とかしてくれよ~かおりぃ~」

それでもなお香に両手を合わせて拝み倒す僚・・・でも香は知らん顔で横目で僚を睨みつつコーヒーを一口飲んだ 

またしても勢いよくcat'sの扉が開いて中に入ってきたのはこの前の依頼主の女性

「あ~~~もぅ。冴羽さ~んたらこんなところに居てぇ~。せっかく天気もいいし出かけましょうよ~!!」

僚を見つけると傍に寄ってきて僚の腕を掴み猫なで声でお強請りをしている

180度香が変わったとしてもこんな風に素直に甘えたりはできない。まして僚にお強請りすることはできないだろうなと思う。

そんな二人の様子を香は横でジーと眺めていた

もしこんなふうに甘えられたら・・・お強請りできたら僚も少しは女扱いしてくれるかしら・・・なんてことが香の脳裏を過ぎる

「あ゛~~~もう、うるせ~な!!」   

面倒臭そうに彼女に向かって言う

「 香!!!」

僚が香を呼んだ

何事かと思って振り返った瞬間・・・・目の前が真っ暗になり暖かく柔らかなモノが唇に触れた

何が起きたか分からず香は目をパチクリさせ頭の中で今の状況を整理してみる

目の前には僚の顔がどアップであり、なおかつ唇に触れているものは僚の唇・・・

こ・・・こ、こ、これは・・・き、き、き・・・キス――――――!!!!!

あまりの突然の出来事に香は硬直してしまい声を出すことすらできない

カウンター越しにいる美樹は突然の出来事に頬を紅く染めただ香と僚のキスシーンを見つめることしかできないでいる

美樹の隣にいる海坊主に至っては顔を茹でダコのようにして頭から湯気をシューシュー出して硬直していた

香の唇から僚の唇が離れると

「そういうことだから諦めてくれ!!」

元依頼人である彼女に冷たく言い放つ

「酷・・い・・」

元依頼人である彼女は目に涙を浮かべ一言言うとcat'sを足早に去っていった

僚は彼女が出て行くとやれやれっといったふうな表情(かお)して香の横に座るとホッとしたように大きな溜息を吐いた

硬直したままの香はワナワナと体を震わせて

「りょぉぉぉお!!!」

「ドッゴ~ン!!!!」

大きな香の叫び声と一緒に100tハンマーが僚の頭上めがけて振り下ろされた

「ぎゃ!!!」

ハンマーの下敷きになる僚・・・

「な、な、なにすんのよ!!!」

香は大きな声を張り上げて僚に向かってきつく言い放つ

ハンマーの下敷きから起き上がり悪びれた様子もなく

「ああしたらすぐ諦めてくれっだろ!
 たかがキス一つで騒ぐなよ~」

「き、き、キス一つですって!!!あたしにとっては初めてのキスだったのに・・・

最後は聞き取れるか聞き取れないかほどの小さな声で・・・・

「僚のばか~~~~!!!!」

香はcat'sを勢いよく飛び出して行った

「パチ~ン!!」

静かなcat'sの中に響き渡る音・・・

僚の頬が美樹の手によって思いっきり高い音をあげてひっぱたかれた

「美樹ちゃん、何すんだよ!」

「何すんだよじゃないわよ!!『たかがキス一つ』ですって!!!
 香さんにとっては初めてのキスだったんじゃないの!!それをこんな形でするなんて許せない!!!」

美樹は真剣な表情で僚に言い放つ

僚は美樹に頬を叩かれぶすったれた表情をしている

「冴羽さん。女にとってファーストキスがどんなに大切なものかわかってるの?すっごく大切なんだから。
 こんな形で初めてのキスされたら香さんが可愛そうよ!!」

美樹は僚に諭すように静かに話す

さすがの僚も悪いと思ったのか済まなそうな表情(かお)をしている

「香さんにちゃんと謝ってきなさいよ!!!」

美樹はそう言うと僚をcat'sから追い出した

cat'sから追い出された僚は髪をボリボリとかきあげながら仕方なく歩き始める

どこまでも青い空の下僚は(今更どの面下げて謝まりに行けばいいんだよ・・・)と思いながら新宿の街を香を捜して歩き始めた


                                                     
                                                      
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~あとがき~


書いてる自分が「りょう!!最低!!」などと思いながら書いておりました

なら書くなと思ったのですが書いてしまいました(笑)

カオリンのファーストキスをみんなの前でしちゃうなんて、ムードの欠片もないですよね

困った僚ちん。

困ったといえばこれの題名がなかなか決まらず・・・ず~と悩んでいました

いまだに・・・悩んでいたりします。もしかしたら途中で名前変わるかも・・?

今回も無駄に長くなりそうですが最後までお話にお付き合いただけたら嬉しく思いますm(_ _)mペコリ











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2014_03_09

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プロフィール

パル  

Author:パル  
シティーハンターの僚×香メインのお話を書いていきたいと思っております。
何年かぶりにみたCHに再加熱して書いてみたいと思いこのサイトを立ち上げました。
パソコン初心者なのでうまくいかないことも多いかとは思いますが温かい目で見守ってください。

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