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The heart that I know (2)

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       The heart that I know (2)






「やっほ~ 美樹ちゅわ~ん僚ちゃんですよ~」

店に入ってくるなり美樹に抱きつこうと飛びかかってくる僚・・・香がいればハンマーで撃退してくれるのだが生憎今日はもう帰ってしまったあと・・・

仕方がないのでいつも通り美樹はステンレストレイで僚を床に叩き落した

「もぅ!!冴羽さんって普通に入ってこれないの!!」

美樹が僚に向かってキッと睨みつけながらキツく言い放つ

僚は美樹に床に叩き落とされた衝撃で首をクキクキ左右に振りながら立ちあがる

アイタタタ・・・僚ちゃん美人に目がないのぉ~

そんな僚の言葉に美樹は「はぁ~」と溜息を吐いた

香さんもこんなののどこがいいんだろう?って美樹は思うけど二人の間のことはわからない

きっと美樹にはわからない香だけの知っている冴羽さんのイイトコロがあるのだろうと思うことにした

僚はカウンター越しに美樹の前の椅子に座るといつものコーヒーを頼む

ほどなくして美樹は僚の前にコーヒーを出した

コーヒーをひと口飲みながら僚はチラッと美樹の方を見て

「香は~?」

とさりげなく呟いた

「帰った・・」

美樹は冷たく言い返しす

「ふ~ん」

僚はさしても興味なさそうな返事を返した

「ねぇ、冴羽さん。香さんとどうなの?」

美樹の突然の質問に僚は飲みかけていたコーヒーを吹き出しそうになる

「・・・どうって?」

僚は背筋にいや~な汗をかきながら

「冴羽さんは香さんとどうしたいのってことよ。
 香さん悩んでいたわよ。冴羽さんと何もないって・・・」
 
美樹の言葉に僚は頭をボリボリ掻きながら

「はぁ~?美樹ちゃん悪い冗談。あんな男女とどうなれって言うんだよ・・」

ヘラヘラと笑いながらおちゃらけて言うと

「あらぁ~そんこと言ってていいの?
 香さんだって女よ。好きな男性に愛されたいって思うんもんじゃない?
 いつまでも宙ぶらりんで前に進むこともできないまんまじゃ香さんが可愛そうよ・・・
 冴羽さんも香さんとちゃんとけじめつける時期なんじゃないの?」

美樹は真剣な眼差しで僚を見つめた

美樹は自分たちの結婚式の日に二人の間に何があったかファルコンからなんとなくだが聞いていた

二人は少しずつでも前に進んでいるのだろうと思っていたのだが香の言葉からいくと前に進んでいるわけでは
ないらしい・・

美樹にとって香は可愛い妹のような存在・・・そんな彼女が悩んでると知ったからにはどうにかしてあげたくもなる

いままでだって散々悲しい思いをしているのにそれでも香は僚といることをやめない

少しでもふたりの関係がいいものになってくれたらと願っていた

それはずっと二人を見続けていた人すべてが願っていること・・・

僚は美樹の質問に返事の出ないままヘラヘラと笑っていた

真剣な美樹の眼差しになんとも居心地が悪い・・・このままここに居ると美樹に何言われるかわからない雰囲気に僚は急いでコーヒーを飲みきると

「美樹ちゃん。ごっそ~さん」

カウンターにコーヒ代を置くと逃げるように店をあとにした

「もぅ!!冴羽さん!!」

美樹は僚から核心を聞くことができなかった事に若干苛立ちを覚えたけど、周りがとやかく言っても始まらない・・・結局最後は二人が決めることなのだからと思い直した



 






cat'sを出たあと美樹に言われたことを思い出すと僚はそのまま家路につく気にもなれず街をあてもなくふらついていた

僚だってわかってはいる・・・香との関係に何らかの答えを出さなくてはいけないことぐらい・・・

真っ赤な血と消炎の匂いに染まり汚れきった自分の傍に純粋で真っ白な香を縛り付けたくはない

できればこのまま・・・真っ白なまま香を表の世界に返すことがでいたらそれが一番いいとさえ思っている・・・

だが・・・香を手放したくはない・・・

汚れた自分を唯一優しく包み込んでくれるあの手を離せない・・・

僚が心から愛してやまない香・・・

そんなことを考えながら咥えていたタバコの紫煙をぼんやりと眺めていた

手を離そうと思えばすぐにでも離せるはずなのに離そうとしない卑怯な自分が嫌になる・・・

陽が傾き始めた頃家路へと急ぐ人の波の中で無性に香の笑顔が見たくなる。あの曇のない笑顔が見たい・・・

早く香の笑顔が見たくてあんなに帰るのを躊躇っていたアパートへと足早に歩いて行った

家へ着くと台所でせわしなく動く香の気配にホッと息を呑む・・・

台所に顔を出せば

「僚、お帰り」

と屈託のない笑顔で迎えてくれる

「ただいま・・」

僚は返す

いつもと変わらない日常に安堵の笑みが溢れる

香と一緒に夕食をとり、リビングで食後のコーヒーを飲もうと香が運んできた

いつもなら僚のいないソファーに座る香が珍しく僚の隣に座っている

香は緊張した面持ちで俯いたままコーヒーカップを一心に眺めていた

昼間美樹ちゃんにでもなにか吹き込まれたのかと思う・・・

その結果がこんなに緊張した雰囲気をつくりだした香になったわけだろう

この緊張感がなんとも僚にとって居心地が悪い・・・そんな香から逃げるように僚は

「んじゃ、僚ちゃんちょっくら飲みに行ってくるわ~」

ジャケットを羽織って夜の街に出かけた

別に呑みたいわけじゃない・・・受け止めてやれない想いを感じながら香の横にいるのがただ苦痛だっただけで・・・

こんな日は綺麗に着飾った女のいる飲み屋よりも一人になれるbarがいい

僚行きつけの裏路地にある一軒のbarに入った

「バーボン・・」

思いつめたような僚の様子を感じ取ると店のマスターは何も聞かずに僚にグラスにバーボンを注ぎ出した

静かな店内にはジャズの音色だけが響いている

「Hi、リョウ。」

静かな店内にミックの声が響き渡る

ミックは僚の隣に座ると僚と同じものを貰うとグラスの中の琥珀色の液体に口をつけた

「こんなところでひとりどうしたんだいリョウ?
 悩みの種はカオリかな・・」

ミックに図星を刺された僚は機嫌が悪そうに「ほっといてくれ・・・・」とミックに冷たくあたる

「No・・ボクのangelのことだ・・ほっとくわけにはいかないよ・・」

「どうせ美樹ちゃんにでも聞いたんだろ・・」

ミックは僚の顔を見つめながら「フッ」と苦笑した

「カオリを受け止めてやればいいだけだろ・・・」

「そんな簡単な問題じゃない・・・」

「好きなら受け止めてやる・・それだけのことだろ?」

「・・・・」

無言のままバーボンを一気に飲み干す

マスターはそんな僚の様子に無言のままグラスに新しい液体を注ぎ込んだ

「・・・・香を・・・香を汚したくない・・」

苦渋の表情をした僚の本音が漏れる

ミックは苦笑いをしながら

「カオリが汚れる・・・?今更言うことか・・・
 リョウ・・・お前が言ってることはただの綺麗事だ・・・
 カオリはお前と汚れることを望んでいるんじゃないのか?」
 
「・・・・」

ミックの言葉に返す言葉が見つからない・・・

香が俺と一緒に汚れることを望んでいたとしても・・・俺に香は汚せない・・・

いっそう香が誰かの手によって汚れてしまえばいいと思ったこともあった・・・

そうすれば迷わず香を俺のものにできたのかもしれない・・・だが俺はそれを

―――――望まなかった――――

誰かの手によって汚れてしまわないようにずっと香を守り続けてきた

あの真っ白なまま・・・純粋なまま香には生きていて欲しいと思うから・・・

血の色と消炎の匂いに染まるのは俺一人でいい・・・

「図星か・・・」

ミックは僚の様子に苦笑する

そのあとミックは何も言わず僚の傍らで一緒に無言のまま琥珀色の液体を飲み続けた

どのくらい時間が過ぎたのだろう

今が何時だかもわからない

barのカウンターに壱万円札を数枚置くといくら飲んでも酔えないままbarをあとにした

「リョウ―――――  カオリのところに帰ってやれよ・・」

店のドアをでる瞬間ミックが僚に言った

僚は振り向きもせず顔の横で手をヒラヒラと降ると無言のまま出ていった

散々酒を煽ったというのに酔うことのできないまま夜の街をひとりふらついる

次の店に行く気にもなれず僚はアパートに戻っていった

リビングにはテレビをつけっぱなしでソファーで眠る香がいる

いつものように僚の帰りを待っていたまま眠ってしまったのだろう

ブランケットに丸まって眠る姿は出会った頃の少女のようにあどけなさを残している

僚は香の頭をクシャっと撫でると優しく頬に口づけた

香の長い睫毛が少し濡れている

りょぉ・・・」

僚は香の寝言にドッキとする

自分の名を呼び嬉しそうに微笑む香が愛おしくてたまらない・・・

僚は香を起こさないように優しく抱き上げると香の部屋へと歩き始めた


  
  next The heart that I know (3)

 

~あとがき~

僚目線で書いてみました

しかし暗い・・・暗くなる原因はと思うと

BGMではないかという結論に・・・

ダメですね。失恋ソングや切ない歌聴きながら書くと・・・どうも切ないお話になってしまう

しかし書けば書くほど僚がヘタレに・・・う゛、ヤバイ

最後どうなっちゃうんだろう・・・このまんま切なく終わってしまうのか!?

書いてる自分がどこに辿り着きたいのかわからなくなってきた今日この頃(笑)

明るく方向転換しなくっちゃ(>_<)あは

さて、何聴きながら次書こうかな(笑)








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2014_02_07

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プロフィール

パル  

Author:パル  
シティーハンターの僚×香メインのお話を書いていきたいと思っております。
何年かぶりにみたCHに再加熱して書いてみたいと思いこのサイトを立ち上げました。
パソコン初心者なのでうまくいかないことも多いかとは思いますが温かい目で見守ってください。

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