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匂い

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    匂い








「ねぇ、僚どうしたの?」

不思議そうなに首を傾げ茶色い瞳をクリクリとさせ僚の顔を覗き込んでくる

車の中で香と長時間二人っきり・・・もう何時間ぐらいったたのだろう・・・

珍しく年明けすぐに依頼が舞い込んできた

依頼は『娘のあとを尾行して欲しい・・・』というもの

普段なら『街の探偵にでもお願いしろ』と断ってしまう依頼だが、年末、年始と飲み屋で忘年会だ、新年会だと遊びくれていた僚のツケのせいで家計は火の車・・・

火の車っていたってどうせいつものことなんだが、流石に今回ばかりは香の怒りを買い逆らえず依頼を引き受けた

香にしてみれば危険もともわない依頼に多額の報酬を払ってくれるっていうのが魅力的だったんだろう

最初は香一人でやると言っていたのだが、流石に一人でっていうのは心配で結局は僚もついてきた

ついてきたのはいいが流石に香と長時間車の中でふたりっきりっていうのは正直『辛い』としか言い様がない・・・

いつもならタバコの匂いで充満している社内に香がいるでけで、香から漂う甘い匂いに誘われてつい襲いたくなる衝動が湧き上がってくる

出会った頃はまだ子供っぽさを残していた香も最近は大人の女としての色っぽさも輝きも益々磨きがかかり十分すぎるほどの大人の女に成長した

槇ちゃんの妹だったはずがいつの間にか香を・・・香を女としてみている自分がいる

こんな密室空間に二人っきりでいるのは僚にとって苦痛以外の何者でもない

できれば今すぐにでも香を押し倒したい・・・しかしそん事が出来る訳もなく、そんな気持ちを隠すように・・・今すぐにでも車内に立ち込める甘い香の匂いを消したくてタバコに火を付けた

僚は肺いっぱいにタバコの煙を吸うと一気に吐き出した

窓も開けてない車内に僚の吸ったタバコの煙が一気に立ち込める

隣に乗っていた香は一気に立ちこめたタバコの煙に眉間の間にシワを寄せて手を顔の前で振って煙たいと無言のアピールをする

香の仕草に気がついていたもののそんなことお構いなしと僚はタバコを吸い続けた

僚の吸うタバコの煙たさが鼻につき香はタバコの煙を吸わないように包まっていたブランケットを鼻の上まであげる

タバコの匂いで車内の空気がいっぱいになった頃ようやく僚はタバコの火を消した

「ねぇ、僚。寒いね」

香はタバコを消した僚の左手を自分の両手で包むみ込むように握り締めた

僚の手を握り締めた香の指先は氷のように冷たく小刻みに震えている

この真冬の時期に車のエンジンもかけずに車内にいればあっという間に車内の温度は下がってしまう

しかし尾行をしている手前エンジンをつけっぱなしで待っていいたら気づかれてしまう恐れがある

気づかれる訳にはいかずに僚は車のエンジンを切っていた

僚にとっては風にあたっているわけでもない車内はたいしたことない寒さだが香にとっては相当な寒さなのだろう

香は寒さのあまりに持ってきたブランケットに身を包み椅子の上で小さく丸まってプルプルと震えていた

「僚の手ってあったかいね」

香は握り締めた僚の手のぬくもりに頬を寄せ静かに瞼を閉じた

滅多にみせることのない香の可愛らしい仕草に僚の心臓がドキンと跳ね上がる

時々香はとんでもなく僚の心拍数を上げるような仕草を見せる

飲み屋のお姉さま方なら男を落とすために計算ずくでしてきそうな仕草も、香にしてみればそんなことを微塵も考えている訳もなく天然そのもの・・・香がそんな仕草を見せれば飲み屋のお姉さま方とは比べ物にならないくらい可愛い・・・

どんな男もイチコロで落ちてしまうだろう・・・

現に今僚も香の仕草に落ちた・・・

僚は香の頬に寄せた手を放すと肩に手を置き香を自分の胸に抱き寄せた

突然の出来事に香は驚いて

「りょ、りょぉ・・ど、どうしたの?」

頬を桜色に染め僚の顔をまっすぐとした瞳で見つめた

「こうしたらあったかいだろ」

僚は冷え切った香の身体を抱きしめた

暖かな僚の胸に抱き寄せられ香は小さく頷く

「あったか~い・・・」

子供っぽく声を上げる香の声が車の中に小さく響いた

さっき車内いっぱいにタバコの臭いを充満させたばかりだというの抱き寄せた香から漂う甘い女の匂いが僚の鼻を刺激し軽い目眩さえ覚える・・・

甘い匂いに誘われてこのままいっそう香に口づけてしまおうかという思いにさえなる・・・

そんな僚の様子に気づく訳もなく香は僚の胸に頬を寄せ抱きしめられている

無意識に僚の顔が香の顔に近づいていく・・・

「僚!出てきたよ」

香の声に僚はハッとなり我に返った

香に口づけてしまおうとしていたそんな自分に苦笑いをする

もう香に対する気持ちを隠し続けるのも限界なのかもしんない・・・

女と見ないと決め、手を出さないと決めていたはずなのにいつの間にかそんな思いは泡のように消え、気づかないうちに香の虜になっている自分がいる

この身体を離したくない・・・

永遠に自分のモノにしてしまいたい・・・

「ね、僚。早く行かないと見失っちゃう」

香の声に・・・僚は抱き寄せていた香の肩を渋々開放し急いで車のエンジンをかけて発進させ彼女のあとを追った

僚の腕に香のぬくもりと甘い匂いを残したまま・・・









  ~あとがき~


うちの僚ちゃんはカオリン中毒中(笑)

最近のお気に入りはモヤモヤ期の二人。くっつきそうでくっつかない二人が・・・たまらなく好き








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2014_01_29

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プロフィール

パル  

Author:パル  
シティーハンターの僚×香メインのお話を書いていきたいと思っております。
何年かぶりにみたCHに再加熱して書いてみたいと思いこのサイトを立ち上げました。
パソコン初心者なのでうまくいかないことも多いかとは思いますが温かい目で見守ってください。

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