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Distance of the heart

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   Distance of the heart





「はぁ~~~~~」

伝言板の確認の帰り道、いつものようにcat'sに寄り本日10回目の香の大きなため息に美樹はクスっと笑った

空になったコーヒーカップを眺めながら香はボーと物思いにふけているよう・・・

そんな香の空になったコーヒーカップにおかわりのコーヒーを注ぎながら美樹は声をかける

「あら~香さん、どうしたのそんなに溜息ついて?仕事がないのはいつものことじゃない?」

香はハッとしたように美樹の顔を見ると、「タハハっ」と苦笑いをしてみせた

隠し事の出来る性格ではない香の様子から(溜息の原因は仕事じゃなさそうね)と美樹は思った

では原因は何かと考えれば思い浮かぶことは一つしかない

そう、香が悩むとしたら『冴羽 僚』彼のことだけ・・・

「冴羽さんと何かあった?」

香に問えば・・・

「う・・・ん・・・」

歯切れの悪そうな香の返事に・・・

「話したらスッキリするかもよ?」

美樹は明るく香に言ってみた

美樹たちの結婚式の事件があってもう4ヶ月近くが経つ・・・あの事件以来、二人の距離は縮まったんであろうと周りで見守っている者たちは思っていた

大の大人が両想いなのに付き合うどころか、一緒に暮らしていて何もないままプラトニックな関係でいつまでもいるのは健全な男女としておかしいと思う

実際に美樹も夫である海坊主から自分が撃たれたあと何があったのか聞き及んでいる

湖での二人のやり取りも含め・・・

しかし周りが思っているほど二人の距離は縮んでいないのかもとぼんやりと美樹は思った

香は頬を少し赤く染め俯きながらモジモジしている

美樹の隣りでそんな様子を感じ取った海坊主は拭いていた皿を置き「買い出しに行ってくる」と言って店を出ていった

店には美樹と香二人だけになった

長い沈黙のあと最初に重い口を開いたのは

「美樹さん・・・あのね・・・
 私・・僚のことがわからないの。」

香は何やら思いつめたような表情(かお)で美樹に話し始めた

「わからないって?」

「あの時にね・・・『愛する者』って言われたけど・・・僚と・・僚と何もないの・・」

真剣な眼差しで美樹に向かって訴え掛ける香

「やっぱり・・・私じゃ・・ダメ・・なのかな?」

最後は自信なさげに呟いた

「そんなことないわよ。冴羽さんには香さんだけだもの。自信を持って!!」

美樹は励ますように香に言うが・・・相変わらず暗い表情(かお)のまま俯く香・・・目にはうっすらと涙さえも浮かべていた

あの湖畔で『愛する者』と言われてやっとふたりの関係が変わるんではないかと淡い期待を持っていた香だったが、今のところ僚からアプローチはない

4ヶ月たった今も男女の関係どころかキス一つしてないのだ

結局のところ仕事上のパートナーのまま・・・ふたりの関係は変わらずにいた

香の淡い期待もいつしかこのまま一生僚とは結ばれることはないのではないかという絶望に変わり始めていた

このままでは女としての自信さえ失くなってしまうんではないかと思う

「ほら、冴羽さんって案外シャイじゃない。それに香さんも・・・でしょ。
 香さんを思ったら冴羽さん手を出したくても出せないんでいるんじゃないの?
 ・・・そうよ!!香さんから一歩踏み出したら?」

その言葉に香は驚いたように目をクリクリさせながら美樹の顔を見つめた

恋愛経験のない香にしてみれば『一歩踏み出す』ということはかなり勇気のいること・・・

普通の女性ならば「キスして」と可愛くお強請りすることも簡単にできるであろうが、香にしてみれば未知の世界の出来ことなのである

男女の駆け引きなんて生まれてこのかたしたこともない・・・ましてそれが僚ともなれば尚更・・・どんな風に僚に接していいのかもわからない・・・
 
そんなことをしてもし、僚に拒否されたらと思うと怖くて怖くて仕方がない・・・

「で、で・・も・・」

「恋愛なんてそんなものよ。どちらかが仕掛けなければ進むものも進まないわよ
 冴羽さんが仕掛けてこないなら香さんから仕掛けるしかないんじゃない?
 二人共素直じゃないし、 このままじゃ何も変わらないわよ。変えたいなら香さんも変わんなきゃ
 冴羽さんのこと好きなんでしょう。」

最後の言葉に香は顔を真っ赤にさせ胸をドキドキさせながら小さく頷いた
 
『変えたいなら・・・変わらなきゃ』美樹の言った言葉が香の心に響いた

言われてみればそうなのかもしれないと思う

いつまでも僚に頼ってばかりで自分から僚にぶつかっていった事なんてないのかもしれない

僚にばかり進展を望んでいて自分からは何もしてこなかった・・・ならば変わるものも変わらないのは当然のことなのかもしれないと思う

僚との関係を変えたい・・・ならば自分から仕掛けることも必要なのかもしれない

「ね、香さん。勇気いるけど案外上手くいくかもよ」

美樹は優しく微笑みながら香の顔を見つめた

「そ・・そうよね」

暗かった香の表情もいつの間にかいつものような明るさが少し戻ったような気がした

「そうよ。私だって何度も何度もファルコンにぶつかっていったんだもの。散々逃げられたけど・・・
 でも今はちゃんと受け止めてもらえているわ
 だから香さんも勇気を持ってね。冴羽さんならちゃんと受け止めてくれるわよ」

軽くウインクをしながら明るく言った

香もニコッと美樹に笑いかけると

「美樹さん。ありがとう」

香は深々と頭を下げた
 
ちょうどその時大きな買い物袋を持った海坊主が店に帰ってきた

美樹と香は顔を見合わせて笑っている

店の空気が少し変わったことを肌で感じた海坊主は(良かった)と心の中で呟いた

香はコーヒーカップの中で冷えきってしまったコーヒーを一気に飲み干すと

「美樹さん、ありがとう。頑張ってみる」

席を立ち上がり店をあとにした

「香さんなら大丈夫よ」

ニッコリと微笑みながら出て行く香に美樹はエールを送った





~数日後二人が仲睦まじく腕を組んで歩く姿が新宿の街で目撃された~





                                           fine

 




  ~あとがき~



モヤモヤ期を書いてみたくて書いてみました

ラブラブな二人もいいですけど、くっつきそうでくっつかない時期の二人もいいですよね

恋愛してるな~と思って・・・羨ましくなっちゃう(^-^)

春が近づいてくるとなぜか恋愛したくなるパルだったりします(笑)


「初雪」に拍手やコメントを残してくださいました皆様この場をお借りして御礼申し上げますm(_ _)mペコリ
ありがとうございました

まだまだ寒い日が続きますので皆様もお体にはくれぐれもお気お付けください











 
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2014_01_23

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プロフィール

パル  

Author:パル  
シティーハンターの僚×香メインのお話を書いていきたいと思っております。
何年かぶりにみたCHに再加熱して書いてみたいと思いこのサイトを立ち上げました。
パソコン初心者なのでうまくいかないことも多いかとは思いますが温かい目で見守ってください。

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