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暗く冷え切ったアパートの階段を上りとっくに日付をまたいだ頃やっと仕事を終えて帰ってきた

何度も香と身体を重ね合わせてもいまだに言うことのできない裏の仕事・・・

昔(まえ)なら裏の仕事のあとは決まって女を抱き、安っぽい香水の匂いで血と硝煙の匂いを誤魔化すように消したくてたまらなかった

消せるわけはないのに・・・

香が俺の元にきた頃はそんなこともあったが、いつの間にか裏の仕事のあとは女に溺れる代わりに酒に溺れるようになった

新宿の種馬とも呼ばれた男が一人の女に操を立てちまうなんておかしい話だ・・・

自分でもおかしくなるくらい香を自分のモノにしてしまいたいという欲望に駆られたが、いざ香の顔を見るとそん
なことが出来る訳もなく憎まれ口を叩いちまっていた

やっと手に入れた今も裏の仕事の話は香にはしていない・・・

香は気がついているだろう・・・でもあいつは何も言ってはこない

俺から話してくれるのを待っているんだろうか・・・

裏の仕事のあとは酒や女の代わりに香の隣でゆっくりと眠る・・・真っ白な香の心が、温もりが、汚れきった体を浄化されていくように真っ白になる・・・







リビングに入るとキッチンから明かりが見えた

ヒョイっとキッチンを覗けば香がダイニングテーブルの上で腕に頭をのせて眠っていた

こんなところで眠っていたら風邪をひくと思い自室に運ぼうとしたが、自分に付いた血の匂いに伸ばしていた腕を引っ込めた

香には悪いが先にシャワーを浴びたくてキッチンを出ようとしたとき、僚の気配にうっすらと目を開けた

「お帰り。」

ゆっくりと頭を上げて寝ぼけ眼のままこちらを見つめた

「ただいま・・わりぃ、起こしちまったなァ・・」

そんな僚の言葉に香は首を横に振りながら「いいの・・」と笑った

香は椅子から立ち上がり僚の前に来ると両頬を掌で包み込むように触れると天使のような微笑みを浮かべいて

「外・・・寒かったでしょ・・・こんなに冷たくなって・・・こんな寒い日に飲みに行かなくったていじゃない?
 ・・・・スープ作ったから飲む?」

僚の冷たく冷え切った体を温めるように触れている頬から香の温もりが伝わってくる

汚れた自分に触らせたくはなかったが触れた手の温もりが離せずにいつまでも立ちすくんでいた

今日何をしてきたか見透かされるような香の瞳は、僚の心の奥を覗き込むように見つめている

このまま見つめていられたら何もかも言ってしまいそうになる感情を押さえ込むように香を胸にギュッと抱きしめる

抱きしめられたことで僚の頬から離れた香の手は僚の広い背中へと回されて抱きしめ返す

暖かな香の体温を感じた僚は香の髪に顔を埋めて甘く誘うような匂いを肺いっぱいに吸い込んだ

僚の胸に抱きしめられたことで感じた真新しい微かな硝煙の匂いに香は(仕事だったんだなぁ)と確信した

温もりを分けっるように僚の胸に埋めていた顔をゆっくりと上げていつも通りの顔でもう一度僚に聞いてみる

「・・・スープ飲む?」

「あぁ・・」

僚の返答に香は満面の笑みを浮かべて

「じゃ、温めておくね。温めてる間にその冷え切った体をお風呂で温めてきなさいよ」

僚から離れた香はキッチンから僚を追い出すようにの背中を押してお風呂場へと向かわせた

風呂場に着くとシャワーのコックを全開にして熱めのお湯を浴び始めた

完全に冷え切っていた体を温めなおすかのように暑いシャワーを浴び汚れを拭い去っていく・・・

自分についた汚れた匂いを香に擦り付けてしまったような気がして自己嫌悪落ち込みつつもそれを香に悟られまいといつもの自分を取り戻す

風呂から上がりキッチンへ行くと香が振り返り「ちょうど温まったところよ」と席へ付くように促され席に着いた

席に着くと香のように真っ白なスープが注がれ横にはクラッカーを添えたスープ皿が目の前に置かれた

一口飲むととほっとするような感情が湧いてくる

香はそんな僚の様子を微笑みながら見つめていた

「どぉ?美味しい?
 美樹さんに『寒い夜はクラムチャウダーがお勧めよ』っと言われたから作ってみたの。」

たまたま作ったような様子で僚に話してみた

僚は香が自分のために作ってくれたことをわかってはいたが「さっすが~美樹ちゃん!!」と憎まれ口を叩いてしまう

「どうせ私は気が利かないですよ!!イーだ

香は少しムッとしたような顔をしながらも嬉しそうな声で僚にいった

「もっと飲む?」

「もぉ、いいや。ごっそーさん。うまかったよ、香。」

僚の言葉に香は満面の笑みを浮かべて喜んだ

僚の前からスープ皿を流しに下げると「もう遅いから寝たら?」といえば

「あぁ・・寝るよ」と言い返す

香は下げた皿を洗おうと流しの前に立つと後ろから僚に包み込むように抱きしめられた

「ねぇ~~カオ~リン一緒に寝よぉ~よ。」

甘えた言葉で僚が囁くと

「これ洗ったらね」

と言い返す

僚は流しの桶に水を張ると

「明日しろよ」

と香を抱きかかえられてキッチンの電気を消し出ていった

僚に抱きかかえられた香はジタバタと抵抗を見せるも僚の力に敵う訳もなく寝室の階段を上っていく

ベットに下ろされると香の顔を覗き込むように僚は顔を見つめ

「・・・・嫌か?」僚が低いトーンの声で囁けば、香は首を横に振りながら

「・・・・や・・じゃ・ない・・」頬を紅く染め呟いた

月明かりに照らされたベットの上で二人のシルエットは重なり合っていく・・・






~あとがき~

ちょっとダークな感じですね

裏の仕事をする僚とそれに気づかないふりをする香・・・を書きたかったんですがどうでしょう?



アホなパルはミネストローネとクラムチャウダーで悩んでんだですけどパルはクラムチャウダーが好きなのでこっちにしました

くだらないことで悩んでいるパルでした(笑)









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プロフィール

パル  

Author:パル  
シティーハンターの僚×香メインのお話を書いていきたいと思っております。
何年かぶりにみたCHに再加熱して書いてみたいと思いこのサイトを立ち上げました。
パソコン初心者なのでうまくいかないことも多いかとは思いますが温かい目で見守ってください。

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