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猫  (6)

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   猫  (6)








すっかり我が家の居候となった子猫はまるで二人に飼われている猫のように懐いている

あの日以来香も僚と寝ることが続き、昼間は香が、夜中は僚がミルクをやる日々が続きすっかり僚にも子猫は慣れ、僚と香がソファー寄り添っていれば一緒に膝の上で寛ぐなんてことが当たり前になっていた

「すっかり慣れちまったな」

僚は子猫が香の膝の上で丸くなっているのを見て軽く微笑んだ

「このままうちで飼っちまうか?」

香が溺愛しているのを見兼ねた僚が提案してみる

少し淋しそうな顔をした香は首をフルフル横に振りながら

「ううん、いいの。うちらみたいな商売してたら猫なんて飼えないよ・・・
 うちに泊まりに来た依頼人が猫嫌いだったり、アレルギーがあったりするたびにどこかにやらなきゃいけないんじゃ
 可愛そうだし、それにうちを2、3日開けることだってあるでしょ。
 そのたんび預ける場所探すのは大変よ。
 だったらちゃんと可愛がってくれる人に飼ってもらったほうがいいわ」

香は淋しそうな声で僚に話した

僚には香の言っている意味が理解できたが『飼いたい』という気持ちを押し殺している姿を見るのは非常に辛い・・・

『それでも構わないから飼わないか』と言ってやりたくもなる

だが頑固な香のことだ首を縦に降るわけがないとも思う

自分たちの商売柄、仕方がないが香の言う通りにするのが一番子猫の為にはなるのかもしれない

淋しそうにしている香を自分の胸に抱き寄せると頭をクシャっと撫でた

香は僚の胸に凭れ掛けながら目を閉じて静かに溜息を吐いた

「トュルルルルル・・・」

電話の鳴る音が部屋に響いた

香の膝にいた子猫を僚の膝の上に乗せると電話を取りに立ち上がり受話器を取った

「はい、冴羽商事です。」

「あら、美樹さん。お久しぶりです。
 ええ、ほんと~♪よかったわ~
 じゃ、あとで行きますね」

電話の相手は美樹のようだった

電話を受けた香は先程までの淋しそうな表情を一変させて嬉しそうな顔をしていた

「何だって?」

さりげなく聞いてみれば

「子猫の貰い手が見つかったみたいなの
 あとで引取りに来るから連れてきてだって・・・」

香はニコニコと嬉しそうな表情で僚に話した

いつかは来るだろうと思っていた日が等々やってきたみたいだった





******




僚とふたりで久しぶりにcat'sのドアを開けた

「美樹さん、こんにちは。」

「いっらしゃい。香さん、冴羽さん
 今までごめんなさいね。なかなか貰い手みつからなくていつまでも預かってもらっちゃって・・・」

済まなそうに香に詫びる美樹

そんな美樹の様子を見た香はニコッと笑い

「ううん、すっごく楽しかったよ~
 滅多に飼う事ないだろうし、めちゃくちゃ可愛いんだもん」

嬉しそうに子猫との暮らしぶりを話す香に美樹もホッと胸をなでおろしていた

美樹は籠の中を覗くと久しぶりに見た子猫は香に預けた時よりも少し大きくなった感じがし、ふわふわの毛並みが何とも言えなく可愛らしさをアップさせていた

「これなら飼い主さんもきっと喜ぶわ。
 ありがとうね。香さん」

「いぇいぇ、お役にたててよかった。
 ねぇ、美樹さん海坊主さんの姿が見当たらないけどどうしたの?」

美樹は軽く苦笑いをすると

「猫が来るって言ったらファルコンは出かけちゃったわ」

明るく答えた

「あ゛~あのタコ坊主子猫が怖くて逃げ出したのか~!!」

コーヒーを飲みながら僚が大声で叫ぶと香から肘打ちが入った
 
「あたたた・・・なにすんだよ香」

鳩尾を抑えながら香を見つめれば

「苦手なものは誰だってあるでしょ。それを笑うことないじゃない!!」

僚を睨みつけると少し怒りぎみで僚に言い放った

すいません・・・」

「分かればよろしい」

そんな二人のやり取りを見て(相変わらずね)と美樹はクスクスと笑っていた

「おねぇさ~ん。子猫ちゃん来た~?」

cat'sのドアを勢いよく開けながら小学生ぐらいの可愛らしい女の子がパパと一緒に入って来た

「いっらしゃい~。来てるわよ~」

女の子は駆け寄ると籠の中で眠っている子猫を見て

「あ~可愛い~」

嬉しそうな声で叫んでいた

「今までこのおねぇさんが預かっててくれたのよ」

美樹は女の子に香を紹介すると

「おねぇさんありがとう
 子猫、大事にするね」

香から子猫の入った籠を受け取った

「可愛がってあげてね」

「うん!!」

女の子は元気な声で答える

そして女の子は子猫の入った籠を大事そうに抱えるとcat'sをあとにした

美樹と香、僚の三人は外に出て女の子を見送る

女の子は何度も振り返りながら大きく手を振って歩いて行った

女の子の姿が見えなくなると美樹は店の中に戻ったがまだ香と僚は外に立ったまま・・・

「香・・やっぱりあのまま飼っとけばよかったんじゃねぇのか?」

淋しそうに見送る香の様子を見て僚が呟いた

「いいの!それより僚こそ飼いたかったんじゃないの?」

香は僚の顔を覗き込みながらニヤニヤしていると

僚は広角を少し上げてニヤッと仕返し

「うんや、ここに可愛い子猫ちゃんがいるからさ
 僚ちゃんにはこいつが一番

香の頭をクシャクシャ撫で回した

そんな僚の様子に香は

「私は子猫じゃな~い!!」

頬を少し膨らませて僚を軽く睨みつける

店の中から二人のそんなやり取りを知らないで見ていた美樹は

(猫がじゃれあっているみたい・・・)

と二人の様子を見て一人クスクスと笑っていた







~あとがき~


最後までパルの妄想にお付き合い頂きありがとうございました。
なぜか長くなってしまい・・・これで最後になります。

たくさんの拍手やコメントありがとうございます。
この場を借りて御礼申し上げますね(^-^)
本当に本当にありがとうございましたm(_ _)mペコリ







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プロフィール

パル  

Author:パル  
シティーハンターの僚×香メインのお話を書いていきたいと思っております。
何年かぶりにみたCHに再加熱して書いてみたいと思いこのサイトを立ち上げました。
パソコン初心者なのでうまくいかないことも多いかとは思いますが温かい目で見守ってください。

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