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守りたいもの

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守りたいもの





久しぶりにきた依頼はアラブの石油王の娘を日本にいる間ボディーガードをすること。

別に身の危険が迫っているということではなく、彼女の母が日本人で初めて来日した日本をゆっくりと観光して回りたかったからだけだったらしい。

でも石油王の娘ともなればどこで誰に狙われるかもわからないので冴子さん経由でうちに依頼が回ってきた。

本当ならこんな冴子さん経由の依頼なんて受けたくなかったけど、あの人のことだものただのボディーガードってわけないんだもの。

案の定彼女は身代金目的なのか、もっと別の目的があったのかはわからなかったけど、どこぞの組織とやらに狙われていていつも通り僚がそれを阻止し犯人たちを冴子さんに引き渡して依頼は完了。

さすがにアラブ系と日本人のハーフということで彼女はどこかエキゾチックな雰囲気を持ち、日本人特有とでも言うのか奥ゆかしさや凛とした美しさもか兼ね備える素敵な女性。

そんな彼女を僚がほっとくわけもなくガードしている間中彼女を口説き落としていたのは言うまでもない。

そんなわけで彼女は危険から守ってくれた僚にいつの間にか惹かれ好きになってしまったわけで・・・

彼女が日本を発つという最後の日にわざわざアパートまで訪ねてきたかと思えば・・・

「冴羽さんにお話が。」

玄関に凛と佇む彼女をリビングにあげて僚と二人っきりに・・・本当は傍にいたかったけどなんとなく二人の傍に居づらくてコーヒを淹れるフリをしてキッチンから二人の様子を伺っていた。

「お話というのは・・・・」

モジモジと照れくさそうに頬をピンク色に染める彼女はオンナのあたしから見ても可愛らしい。

男ならこんな素敵な彼女を守ってあげたくなっちゃうんだろうなぁ~なんて思ってしまう。

暫く無言のままいた彼女が意を決したように口を開いた。

「冴羽さん。私のこと貴方の一生をかけてボディーガードしてもらえませんか?
 私冴羽さんのことが好きになりました。貴方も私のこと好きだって言ってくれていたじゃないですか?
 だったら私たち一緒にいるべきなんです。それにこんな危険な仕事しなくても私の傍にいてくれればなんの不自由もさせません。」

彼女のきっぱりとした態度に僚はどうやって切り抜けようかと困っっているのか頭をボリボリと掻きながら

「しかしなぁ~・・・ほれ香もいるしなぁ~」曖昧な答えをする。

「香さんの事が心配なら大丈夫です。父に話してちゃんと今まで通りの生活できるようにしてもらいます。」

彼女は自分の想いを決して譲る気などなく僚の目を真っ直ぐに見つめている。

「俺なんかといても困るのはアンタらだぜ。俺みたいな人間といたって不幸になるだけだ。諦めな」

そんな僚の言葉さえ彼女の耳には届いてる感じがしない。

「貴方が私と来てくれるというまでは諦めません。その為にここまで来たのです。
 私はもう二度と日本に来ることなどできないかもしれない。だったら今しか貴方に思いを告げられなません。私は冴羽さんのことが好きです。冴羽さんも私のこと好きですよね?一生私の傍に居てくれますよね。」
 
まっすぐと見つめた彼女の漆黒の瞳が僚の姿を映し出している。

決して折れることの無さそうな彼女の想いの深さにあたしは物陰からそっと二人を見守ることしかできない。

僚は彼女のそんな態度に困ったように深く溜息をついた。

元はといえば僚が彼女を口説いたことが始まりなんだけど、本気にされて困るなら始っから口説かなきゃいいとおもうんだけど、もうそれは僚の癖。もっこり美女がいたら口説かずにはいられない病気みたいなもの。

一生治らない不治の病。

だけどね、あたしだっていつもいつも目の前で口説くの見て平然といられるわけないんだぞ!!と言ってみたいけどそれを言う勇気がなだけで、あたしも彼女くらいの勇気があったら僚との関係ももっと別のものになったのかなぁなんて思う。

コーヒーを淹れ終わると何も聞こえてないふりをして彼女の前にコーヒーを出して僚の隣に腰を下ろした。

「あのさ。何か勘違いしてるみたいだけど、俺が一生かけて何でアンタを守らなきゃいけないのさ。
 俺はこの街が好きだし、今の仕事に満足してる。なんの不自由もしていないわけ。
 それに俺なんかと居たってなんもいいことなんてないよ」

何の迷いも感じさせない彼女の真っ直ぐな瞳が僚を見つめ続ける。

「だったら、私がこの街に来ます。それだったらいいでしょ?」

何を言っても無駄なのか彼女は僚のどんな言葉にも屈しない。なんて意志の強い女性なのかしらと羨ましくも感じる。

困ったように僚はあたしの顔を見るけど、あたしはなんて言っていいのか分からず目を逸らしてしまう。

彼女に僚が取られてしまいそうで『僚はあたしのものよ』って叫びたいけど、そんなことを言える程の関係が私たちの中にあるわけもない。

彼女のもとに行くも行かないも僚が決めること。あたしに口を出す権利なんてどこにもない。

どうなてしまうのか、今にも不安で押し潰れそうな心を僚に悟られたくなくて俯いていた。

僚は大きな溜息をつき若干呆れ顔で

「確かに君はもっこり美人だしぃ、財力もある。普通の男だったら君みたいな女性に迫られて断るやつなんていないだろう」

その言葉を聞いた彼女の顔がパァ~と明るく微笑みを浮かべた。

やっぱり僚も彼女みたいな女性(ひと)がいいのかななんて思ってしまう。

そうよね。あたしなんて可愛くもないしスタイルがいいわけでもない。僚好みのもっこり美女でもないものね。

二人に今にも泣きそうな自分を見られるのが立ち上がろうとすると僚の手があたしの手を掴んだ。

驚いて僚の顔を見つめると優しく微笑みを浮かべた僚があたしの顔を見つめる。

「でもさ、俺が一生かけて守りたいのは君じゃないんだ。
 俺が守りたいのは・・・」

掴んだ手を勢いよく引っ張られて僚の胸に倒れ込むように抱きしめられる。

心臓の音がバクバクと音を立てて今にも飛び出しそう。

「俺が一生をかけて守るのは香だけだ。君じゃない。」

一生聞くことはないんだろうって思っていた僚の言葉に今にも涙が溢れそうになるくらい嬉しい。

「りょぉ・・・」

涙が今にも溢れそうな瞳で僚を見つめると、優しく微笑む僚があたしの頭をクシャっと撫でる。

「諦めて国に帰んな。」

彼女は無言のまま僚の顔をキッと睨みつけると

「きっとあなたは後悔するわ。私じゃなくてこんな女を選んだことを!!」

「後悔なんてしないさ。君を選んだ方が後悔になる」

「パシッ」

彼女は自分の自尊心を大きく傷つけられたのか僚の頬を思いっきりひっぱたく大きな音が部屋に響きわたる。

彼女は瞳に大粒の涙を貯めて僚を睨みつけると勢いよく部屋を飛び出して行った。

「痛ってぇ~な。マジで殴りやがった。」と僚は叩かれた頬を擦る。

あたしはそんな僚の顔をまじまじと見つめて

「りょぉ・・・あたしでいいの?あたしと居たってなんにもいいことないよ。僚の足で纏いにしかならないし・・・」

「いいの。おまぁは俺に守られてれば」

「りょ・・ぉ・・」

僚の胸に顔を埋めて嬉涙が零れるのを止められずにいた。

「泣くなよ~」

「だぁってぇ・・」嬉しいんだもん。

困ったように呟く僚。でもあたしは嬉しくって溢れる涙が止められなくていつまでも泣いていた。

すると僚の大きな掌があたしの両頬を包み込み優しく親指で零れる涙を拭ってくれる。

「もう我慢なんてできない。香キスしていいか?」

近づく僚の顔にあたしはゆっくりと瞳を閉じた。

初めて触れた僚の唇は柔らかくて温かい、そして少ししょっぱい味がした。




******


「俺が一生かけて守りたいのは香だけ」と言わせてみたかっただけ。
うん。スッキリ(*´Д`)
ダラダラと長い文章に最後までお付き合いくださりありがとうございます(*^_^*)



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プロフィール

パル  

Author:パル  
シティーハンターの僚×香メインのお話を書いていきたいと思っております。
何年かぶりにみたCHに再加熱して書いてみたいと思いこのサイトを立ち上げました。
パソコン初心者なのでうまくいかないことも多いかとは思いますが温かい目で見守ってください。

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