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if (7)

category: 未分類  

   if (6)の続きです


  




   if  (7)






時計の針はもうとっくに深夜を指していた

眠らない街と言われた新宿でさえ流石に静かになる時間・・・

香の出て行く姿を見たくない俺は朝から行くあてもなく街をフラフラちしていた

誰もいないアパートにの戻るのが嫌で夜になると酒を浴びるほど飲み歩いたが、結局酔えないまま・・・

店も閉店になり行くあてもなく深夜の街を彷徨っていたが・・・気がつくとアパートの前にいた

(戻ってきちまったのか・・・)

頭をガシガシと掻きながら自分の不甲斐なさをより一層感じて情けなくなる

香のいなくなったアパートに戻るのが辛くてこんなになっちまう自分が情けねぇ

香が来る前に戻ったと思えばいいことなのに、自分の中の香の存在の大きさに溜息がでる

こんなことになるくらいなら自分に縛り付けてしまえばよかったとも思う・・・

『行くな』と言ってしまえばよかったと思う

結局は素直になれない自分の行いが招いたこと・・・香がいなくなっても仕方ない

静かなアパートの階段を上り、誰もいない暗いリビングに戻ってきた

リビングはシ~ンと静まり返っている

当たり前かと思いながら、ソファーに目をやるとそこには香がブランケットに包まり気持ちよさそうに寝息を立てていた

(・・・まぼ・・ろ・し・・か・・・?)

飲み過ぎちっまって香の幻を見ているのかと思った

何度も目をパチクリしれみるが、紛れもなくそこにいるのは香で・・・

傍に寄って幻(かおり)に触ってみるものなら・・暖かい体温が感じられた・・

自分の頬を触られたことで目覚めたのか、うっすらと瞳を開けてこちらを見る

「お帰り・・・帰ってこないから心配したよ・・・えへへ・・」

寝ぼけ眼で僚にそう言うと優しい微笑みを浮かべていた

それはまるで救いの女神のような・・・天使の微笑みだった

「なんでだ・・・来亜(やつ)と行ったんじゃないのか?」

情けない言葉が口をついて出た

「なんで?・・・だって僚のことが大好きなんだもん・・・
 離れたくない・・・離れられないよ・・・」

香は僚の頬を手で触り、真っ直ぐに見つめる澄んだ瞳が僚の心を打ち抜いた




――――――十数時間前――――――


香は来亜とともに空港にいた

香の姿を見つけた来亜はその姿に嬉しそうに微笑んでいた

自分を選んでくれたんだと思った・・・

今にも抱き締めたい思いを我慢しつつも香の傍に駆け寄る

「香・・」

「来亜さん・・・」

来亜は香の手を取り、自分の頬にすり寄せた

「ありがとう・・・」

来亜はホッとしたように呟いた

香の表情は来亜のものとは違い少し曇っている

「来亜さん、私・・・私、貴方とはいけない・・・」

真っ直ぐと自分を見つめる香から出た言葉は来亜の期待とは違うもの

来亜の手には香に渡したはずのチケットの入った封筒が渡された

来亜の表情の曇り始める

「何故?」

「ごめんなさい・・好きって言ってもらえてすごく嬉しかったです。でも・・・・・
 気持ちに応えてくれなくてもいい・・このままでも構わない・・・
 それでも・・・それでも僚が好き・・・諦めきれないの」

香の今の想いのすべて来亜にぶつけた

「彼が命を落とすことになっても・・・?」

「ないわ・・・そうはさせない。私も強くなる・・」

彼女からは強い意思が感じられた

「後悔は・・」

「しない」

はっきりとした口調で答えた

まっすぐと見据えた瞳には迷いの色はもう見えない

そこには強く、真っ直ぐに前だけを見る香がいた

もはや自分の出番はないと悟った来亜は香の手からチッケトを受け取る

これ以上彼女に何を言っても、惨めになるのは自分なのだ

何を言ったとしても彼女の心は何も変わらないだろう

「香・・good bye・・・In him and happiness」

そう告げ、香に背を向けると搭乗口へと一人向かっていった

その背中を何も言わずに香は見送った



--------------



香は自分の体にこんなに涙があっただろうかと思うくらいに泣き続けた・・・

すべてを涙が流しさってっくれればいいと思った

そしたら自分は何も考えずに彼の元に行けただろうに・・・

流すことも、忘れることもできない想いを抱え泣き続けて香は気がついた

自分には僚が必要で・・・僚以外の誰も好きになることができないことを・・・

「愛している」来亜にどんなに甘い言葉を囁かれても、僚に言われた言葉以外は心を響かなかった

彼と行けば自分に普通の女としての幸せを掴むことができたのかもしれない

でも・・・そんな未来に香はまったく興味がなかった

一番辛いのは僚のそばにいられなくなること――――

僚といればどんな苦難でって乗り越えていける・・・いけた

だから突き放されようと、嫌われようと、自分の幸せはここにしかない

僚といる幸せ以外は考えられない・・・考えたくもない

そう思った途端自分の目から溢れ出して止まらなかった涙が止まった




「りょぉ・・・どうしたの?」

香の目をジッと見つめ続けていた僚に不思議そうに声をかける

香の真っ直ぐに見つめる澄んだ瞳は僚の心を打ち抜いた

こんなにも香は愛してくれている・・・

なのに自分は・・・その思いに応えようともしなかった

香を自分のもとに置いておくことから、香の気持ちから逃げてきた自分が情けなくなる

僚は無意識のうちに天使のように微笑む香を腕の中に深く抱きしめ唇を重ね合わせていた

愛しくてたまらない自分だけの天使を・・・もう離さない

紆余曲折を経て僚も気づいた・・自分には香が必要だということが・・・

香以外の誰がそばにいようと、僚が一番いて欲しいのは香であって・・香以外にはいらない

こんなにも香を愛していたことに今更気づくなんて遅い話かもしれないが・・・

香が答えを出したように、僚にもこの曖昧な関係に答えを出す時がきたのかもしれない

自分の気持ちに素直になろう・・・

素直になって香を受け入れよう・・・自分の生涯を賭けて香を守り抜こう・・・

この手に帰ってきた天使を離さない、二度と離すものかと思う

香の澄んだ瞳を見つめて、僚は今までの自分にけじめをつけた

「香・・・愛してる・・・俺のモノになってくれ・・・」

香に優しく囁いた

一生聞くことは叶うことがないだろうと思っていた言葉に・・・

天邪鬼な男の誠意杯の愛の告白に香は嬉しくって涙が溢れてくる

お互いの想いが重なった瞬間――――

香は僚の広い背中に腕を回すと静かに頷いた

もう一度香にキスをすると、香を抱きかかえて階段を上っていった





                              fin





  ~あとがき~



最後までお付き合いいただきありがとうございます。

最後まで僚ちゃんはヘタレだった気が・・・オイラの中のイメージは強くて格好良い僚なのに書いてるうちにヘタ

レになっちゃうんです。どうしてなんだろう?・・・いつも悩んでます。

たくさんの拍手や残していただいたコメントなど本当に嬉しかったです。この場を借りて御礼申し上げます。

思描いたイメージを言葉にするって本当に難しいと今回思いました。自分のボキャブラリーのなさにつくづ

く嫌気も感じ、それでもなんとか書き上げました。もっとちゃんと勉強しておけばよかったと後悔・・・

まだまだ未熟者のパルでございますが、これからもよろしくお願いします





   



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プロフィール

パル  

Author:パル  
シティーハンターの僚×香メインのお話を書いていきたいと思っております。
何年かぶりにみたCHに再加熱して書いてみたいと思いこのサイトを立ち上げました。
パソコン初心者なのでうまくいかないことも多いかとは思いますが温かい目で見守ってください。

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