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仕返し

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      仕返し 






ある依頼が冴羽商事に舞い込んできた
それは女の人のボディーガードの依頼
ストーカーに付きまとわれているから追い払って欲しいというもの
美女の依頼ということで二つ返事で僚は受けた
それがそもそもの間違いだったと気が付くのはずっと後のことだった・・・




-------------------


「冴羽さ~ん、今夜も付き合ってくれんでしょ」

昼下がりにリビングで僚に引っ付くようにして話しかけていた
僚は飼いならされた犬のように彼女の傍を離れないでいる

今夜も彼女と飲みに行くのか・・・と思った
彼女曰くストーカーに見せびらかして諦めてもらうとのこと・・・
そんなんで諦めるのかと内心疑問は持ちつつも彼女の提案なのだから仕方なく受け入れていた

依頼だから仕方ない・・・とは思うものの香は内心不安でいっぱいだった
彼女の方から近づいていくのだから僚にいつものようにハンマーで叩くわけにもいかず困り果てていた
そんな二人の姿を見ているのも辛かったから仕方なくキッチンに閉じこもっていた

「ハァ~・・」
大きなため息をついて天井を眺めていた

僚もああいうタイプが好きなのかしら?
足もスラーと長くて、スタイルもいいし何より色っぽい・・・私とは正反対よね・・
そんなことを考えていたら余計に落ち込んでしまう・・
顔をパンパンと叩いて気合を入れ直した

さて、買い物にでも行ってこよう・・・

「僚、買い物行ってくるね・・」

「おう」
一言返事が返ってきた

玄関を出て外に出ると空一面に雲が立ち込めていた
降り出す前に帰ってこないと・・と思い早歩きで行きつけのスーパーまでいった



*****


スーパーから出ると今にも降りだしそうな空模様になっていた
遠くで雷も鳴り始めている
早く帰ろ・・帰り道を急いで戻っていく

もう少しで家って所で土砂降りの雨に振られてしまった
『あ~ん、ついてないな~』と思いながら駆け足で家まで戻った

ずぶ濡れ姿のまま玄関に入り、リビングに目を向けると重なり合っている二つの影が見えた
・・・・キスしてるの?

紛れもなくそれは僚と彼女のキスシーンをだった
目をパチクリしながら何度も見直した・・・
でもそれは紛れもない事実で、疑いようもないことだった

「ドサッ」
香は買ってきた荷物をその場に落とすと慌てて玄関を飛び出した

一番見たくないシーンを目撃してしまった・・・
そのことで香りの胸ははちきれんばかり・・
外は雨が土砂降りにもかかわらず走ってアパートを飛び出していった





「か、香・・・」

香に見られたことに気がついて彼女を振りほどいたがもう遅かった
外に飛び出していってしまったあとだった

「何が目的だ・・」

僚は冷たく彼女を睨みつけた
彼女はクスクスとほくそ笑んでいる

「あら、企むなんて・・・私は自分の気持ちに素直なだけよ」

そんなわけはないと僚は思った
ここ何日か彼女をガードしていて思ったことがある
誰かに付け狙われているわけでもなきゃ、彼女のまわりにストーカーらしき人物もいないということを
僚は確信したからだ
なら、別の目的があるはずだと思い彼女を泳がすことにしたのだ
それが裏目に出るとは思いもよらなかった

クスクスと不敵な笑みをしながら笑っている

「そうね・・しいて言えば仕返しかしら・・」

「仕返し・・・」

「そう。あたしの彼が彼女に惚れてしまったの・・だから彼女の一番大切な人を奪ってやろうと思ったわ
 でもアナタって思っていたより彼女にぞっこんなのね・・どんなに迫ったって靡かないですもの。クスクス・・」

「それだけの理由で香を傷つけたのか・・?」

「そうよ!!」

そんなことの為に近づいてきて香を傷つけたのか・・・
僚は怒りを通り越して彼女が哀れに感じた
それだけの情熱があれば彼を取り戻せたかもしれないだろうに・・・

「目的も晴らしたし、私は退散するわ・・ストーカーなんて元からいないもの・・あなたたちに近づくための口実だから
 じゃぁね、彼女に宜しくね・・クスクス

そう言うと彼女は部屋を出ていった
満足そうな微笑みを浮かべて・・・

彼女が出って行ったあと急いで香を探しに街に出たがどこにもなかった・・・
こんな雨の中いつまでも濡れていたら風邪をひいてしまうかもしれない
早く探し出さねばと思う心とは裏腹に香は一向に見つかる気配がなかった
『どこいっちまったんだよ・・・香・・・』



-------------------------




当てもなく香は街を濡れたまま歩き続けた・・
雨が一向に止む気配はなく振り続けている
香の目からは大粒の涙が流れていたが、この雨のせいで誰ひとり気づく者はいなかった
ふっと降り続いているはずの雨が体に当たらなくなった・・・
振り返るとそこにはミックが香の上に傘をさしていた

「カオリ・・濡れたままじゃ風邪をひくよ・・
 リョウも心配してるだろう・・帰ろう・・」

首を横に振って今にも消えかけそうな声で呟いた

帰りたくない・・・」

「とりあえずウチに来るかい?かずえの服にでも着替えたらいい」

ミックはひとつため息をつくと香の肩を抱き寄せて歩き始めた
香の落ち込みようは尋常ではなく、
リョウとの間に何かあったんだろうとすぐ察しがついたが香が話し始めるまで聞かないでいようと思った
二人は無言のままミックの家まで歩いていった

部屋に入るとミックがバスタオルとかずえさんの服を出してくれた

「カオリとりあえず着替えたほうがいい・・風邪をひくよ」

脱衣所に入るとミックが出してくれた服に着替える
ミックの優しさが心に響いて涙が溢れてきた・・・
香はミックに気づかれまいと声を殺してその場で泣いた・・・

暫くして香が着替えて出てきた
目が少し腫れていた・・・カオリのことだきっと泣いていたんだろうとミックは思った

「コーヒー淹れたよ・・」
香を椅子に座らせてコーヒーを渡した

あったかい・・・」
一口飲んで香はボソっと呟いた

「リョウと何かあったんだね・・ボクでよければ聞くよ・・」

相変わらずミックは紳士的で優しい・・・
そんな優しさに甘えるように香は今日あったことを話し始めた
今までの経緯と、僚が彼女とキスしていたことを・・・

「リョウはダメだな~。カオリをこんない悲しませて・・・
 でもカオリ、リョウのことだからきっと何か考えのあってのことだと思うよ・・」

「そうかしら?・・・僚は本気かもしれない・・」

本気じゃなかったらあんなに彼女にベッタリくっついたりする?
今までの彼女に対する僚の行動を見ていたらそうとしか思えないと香は思った

「リョウはカオリにぞっこんだから・・・心配はナイと思うよ・・」

「//////」

何も言えずに香は顔を真っ赤にさせていた
ミックはそんなカオリの姿が可愛く思えた
抱きしめてやりたいと思ったが扉の向こうに人の気配がした
『お迎えが来たか・・・』
やや残念な気もしたがカオリを置いて部屋を出た

ミックは香が着替えている間に僚の携帯に連絡を取っておいてくれたのだ
二人が話し合わなければ解決もできないだろうと思ったからだ

扉の向こうにいた主に声をかける
「カオリを悲しませたらボクがもらうぞ・・」

「おまえには、かずえちゃんがいるだろ・・」

ミックは僚の肩をポンと叩くとその場から離れていった
頭をポリポリ掻いている僚が一人取り残された

扉を開けると下を俯いたまま香が椅子に座ったままでいた

「帰るぞ・・香・・」

その声の主にびっくりして顔を上げた
そこには僚が迎えに来てくれていた

帰らない・・・」

「俺の話も聞けよ・・」

「聞きたくない・・聞いたってどうにもならないでしょ!!」

香の目からは大粒の涙が溢れ出していた
一番僚から聞きたくない言葉を言われたら香は立ち直れない気がした
だったら聞かないほうがいいと香は思った

「キスは彼女からしてきたんだ・・・お前に対する復讐のために・・・」

「復讐・・・?」

「あぁ、彼女の彼氏だった男がお前に惚れたんだと・・・男を取られた仕返しに来たんだとよ・・」

「はぁ~?何ソレ?彼女の彼氏なんて知らないわよ!!」

僚の話を聞いて香の頭の中は混乱していた
香にとっては全く身に覚えのないことなのである
逆恨みで僚とキスしたってこと・・・?
そんなことの為にわざわざ私たちに近づいてきたの?

「本当・・なの?」

「あぁ・・じゃなければお前のこと探したりしないだろ・・」

僚は香の腕を掴んで抱き寄せた
香はすっぽりと僚の腕の中に包み込まれている

「心配した・・・」
耳元で大きな溜息とともに囁かれた

「りょ・・う・・」

顔を上げて僚の顔を見つめた
視界が暗くなり唇には温かいモノが触れた
僚から触れられる久しぶりのキス・・・

彼女がいた間は僚を独占されていて、話すことはおろか近づくスキさえ与えてもらえなかった
香は久しぶりに触れられた僚の唇の感触が気持ちよくて離してしまうのが勿体無いくらいに感じた・・・

僚は久しぶりに触れる香の唇の感触が気持ちよくて離せずにいた
なが~い間二人は唇を重ねていた

僚は名残惜しそうに香の唇から離した

香は僚の唇が離れていって寂しく思った

「帰るか・・・」
小さく頷くとミックの家を後にしてアパートへと戻っていった
外の雨はもう止んでいて、空にはたくさんの星が輝いていた


結局彼女の思惑は外れて、僚と香は元の鞘に戻った・・・
二人の関係は何も変わることはなかった






おまけ


数日後・・・
香が街を歩いていると一人の男性に声をかけられた・・

「あの・・・あなたのことが好きです。大好きです。僕と付き合ってもらえませんか?」

誠実そうな男性だった
どう断っていいか困っていると、僚が近づいてきた

「こいつは俺のモンなんだ・・」
香の肩を抱き寄せ頬っぺたにキスをした

「○×%#*///////」

香は顔を真っ赤にさせている
僚は香の肩を抱き寄せたまま男を置いて歩き始めた

彼はあっけなく玉砕してしまった
その彼があの彼女の元彼氏とは二人は知る由もなかった・・・




                                               fin




  ~あとがき~


元鞘に戻りました^^
こんなことくらいではふたりの絆は切れません。
二人は少し関係が進んだんでしょうか(笑)






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2013_09_17

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プロフィール

パル  

Author:パル  
シティーハンターの僚×香メインのお話を書いていきたいと思っております。
何年かぶりにみたCHに再加熱して書いてみたいと思いこのサイトを立ち上げました。
パソコン初心者なのでうまくいかないことも多いかとは思いますが温かい目で見守ってください。

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