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ABERRATION (3)

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   ABERRATION (3)




「ボクが忘れさせてあげようか」

その言葉を残しミックは部屋から出ていった。

あのままあたしをベットに押し倒して抱いてしまってもよかったのに・・・

でもミックはそうしなかった。

きっと彼なりの優しさがそうさせたのだろう。

一時の感情に流されてあたしが後悔しないために。

あたしはいったいどうしたいのだろう?

ミックの差し出した手を取って僚のことを忘れてしまえばよかったのかしら?

そうなってあたしは後悔しないでいられるの?

僚以外の誰かを愛することできる?

本当に僚を忘れてしまいたいと思うの?

このままミックの手を、その優しさに縋ってしまったらもう僚の傍に入られない。

それはきっとミックも同じ。

きっと僚はあたしもミックも許さない。

それでもあたしが望むならミックは何もかもを捨ててでも受け入れてくれる・・・・

そんなあたしたちに明日は訪れる?

そうよ、たかが一回や二回の浮気くらい知らん顔してればいいのよ。

これから先ずっと今日みたいなことは起き続けるわ。

だってあの僚よ。新宿の種馬って呼ばれるような奴があたし一人で満足するわけないじゃない。

しょうがない。そんな男を好きになってしまったのだから。

僚が女の影をちらつかせるその耽美にあたしはこうやって悩み続けていくの。

あたしはこのままずっと女の影に怯え続けていく。

それに耐えていかなくては僚の傍になんていられないから。

僚の傍にいるために耐え続ける。

あなたを愛し続ける為に耐える。

そんなことをこの先ずっとあたしは続けていく。

あたしの心が壊れるまで。ずっと・・・・

僚のぬくもりを知らなければ、あたしはこんなに悩まなくてよかったのに・・・知らなければ・・・

あなたを忘れることさえできればあたしは・・・あたしは・・・

・・・・・・・元に戻りたい。

笑って怒って泣いてただ傍に居れるだけで幸せだったあのころに・・・戻りたい。

そうしたらあたしはどんなことにも耐えられた・・・

もう戻ることなんてできないのはわかってる。

だからあたしは進まなくてはいけない。

進む…どこに?

どうしたらあたしたちはいいいのだろう?

あたしたちの進む未来になにかある?

あたしは答えのないラビリンスをいつまでも彷徨い続けた。







*****

「コンコンっ」

ドアがノックされる。

「ハ~イ、カオリ。答えは出たみたいだね。」

ミックはあたしを部屋に招き入れようと身体を少しずらす。

いつものようにミックは笑顔で優しさに溢れた瞳があたしを見つめる。

「ごめんなさい」

部屋の中には入らずあたしはポツリと呟いた。

それはあたしの出した答え。

あたしは僚を選んだ・・・・

これから先もずっと同じことで悩み続けるだろう。

女の影に怯えていくのかもしれない。

いつかあたしの心が壊れてしまう日が来るかもしれない。

それでもあたしはそれでも僚と居たいと思った。

ミックの手を取ってまでも僚のことを忘れようと思えなかった。

あたしには僚以外の誰かを愛することなんてできないとわかったから。

他のだれかとの幸せなんて考えられない。

あたしが心から愛せるのは僚、あなただけよ。

あなたといる幸せしか私は望まない。

それがわかってしまったからあたしは・・・あたしは・・・

ごめんなさいミック・・・

「わかってたよ、カオリ。カオリには僚だけだろ。そしてリョウにもカオリだけだ。」

「ミック・・・・」

すまそうに俯くあたしの背中をミックはそう言って押してくれた。

ドア越しに見たミックの顔はいつも通り優しく暖かな瞳があたしを見守ってくれている。

「ほら、それがわかったんならこれからどうするかわかるね、カオリ。」

あたしは小さく頷くとミックにぺこりと頭を下げエレベーターへと続く廊下を歩き始めた。

「バタン」と扉の閉まる音がする。

もう迷わない。

あたしの出した答えをあなたに伝えるわ。

あなたの傍にいるために、居たいから。

僚・・・あたしはあなたが大好きよ。

心から愛してるわ。

それはこれから何が起きてもずっと変わらない事実だから。




*****


もう少し続きます。次くらいがラストかな?たぶん・・・(-_-)



~おまけ~
「こんこん」

香が出ていってから間もなくミックの部屋のドアが鳴る。

香が戻ってきた?

そんなはずはない。

不思議に思いながらもドアを開ける。

ドアの先にいたのは・・・

「かずえ・・・」

「ふふふ。どうせ香さんにフラれちゃったんでしょ?」

「カオリも男を見る目がなくてね」

「しょうがないから私が慰めてあげてもいいわよ」

「かずえ・・・」

二人視線が絡み合う。

どちらともな近づく唇・・・

かずえをドアの中に引き込むとバタンとドアの閉まる音が廊下に響く。

二人の濃厚で甘い時間が始まる。




ミックにはいつも悪いことしてばっかりなのでたまには。
かずえさんにバレてたらこんなことでは済まないような気もしますが甘々な感じで〆たいと思います。





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2015_10_06

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プロフィール

パル  

Author:パル  
シティーハンターの僚×香メインのお話を書いていきたいと思っております。
何年かぶりにみたCHに再加熱して書いてみたいと思いこのサイトを立ち上げました。
パソコン初心者なのでうまくいかないことも多いかとは思いますが温かい目で見守ってください。

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