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ブルームーン

category: 未分類  

真夜中の静かなアパートの階段をゆっくりと登る。

別に酔いたいわけでもないが、真新しい硝煙の匂いを隠すように酒とオンナの移り香を纏い家路へとつく。

香に知られたくない・・・ただそれだけ。

アイツが嫌な顔をすることも分かっている。

だが、そうしないと香に会うことすらできない情けない自分。

――――黒く染まった俺――――

――――白いままの香――――

混ざることのない白と黒。


ブルームーン






「ガチャリ」

玄関のドアを静かに開ける。

もう寝たであろう香を起こすまいと気配を消して自室へと向かう。

リビングに足を踏み入れて目にしたのはベランダの手すりに肘をつき空を見上げる香の姿。

こちらに気づく気配はない。

このまま気が付かないでいてくれるものならばそのほうがいい。

汚れたままの俺で香に会いたくはない。

このまま声をかけないで部屋に行こうかと思ったが、香の切なげな後ろ姿に心が揺れる。

「ギシっ」

踏み出した一歩がリビングの床を鳴らす。

その音に振り返る香。

「あ、僚おかえり。遅かったね」

にこりと笑う香の笑顔が儚くも今にも消えそうで居ても立っても居られない程の不安が俺の胸の中に広がる。

―――そばに―――

ただその言葉だけが頭の中で響き渡る。

香のいる窓辺へと足を運んで頭をガシガシと掻き上げた。

「まだ起きてたのかよ。寝てるかと思った」

我ながらに何て言い草だと思う。

起きて待っていた香にもっと優しい言葉もあるだろうと思ったが俺の口から出るのはそんなきつい言い方だけだった。

「別にアンタを待っていたわけじゃないわよ!
 月がね、月がきれいだったから・・・」

そういうと香は空を見上げた。

空を見上げれば空高く昇った満月が闇い夜を照らしている。

ネオン輝くこの新宿(まち)の灯りにも負けないくらいの輝きに俺は目を細めた。

「ねぇ、僚知ってる?」

っ?」

「今日ね、ブルームーンなんだって」

「ふ~ん」

「今度見れるのは3年後なのよ。お酒ばっかり飲んでないでたまには月でも見なさいよ!」

「月なんて見てるより俺はもっこり美女見てるほ~がいいけどなぁ~~」

「どかっ~ん」

静な街に響き渡る特大100tハンマー音。

「まったく僚ってばそんなことばかり言って!!少しはロマンってものがないのかしら!!」

香はパンパンと手を払い口を尖らせながら俺に背を向ける。

「ブルームーンを見ると幸せになれるそうよ・・・・・」

ハンマーを喰らっていつものように床にめり込んでいる俺に香が月を見上げながら寂しそうに呟く。

俺となんか関わらければ掴めてであろう幸せも、日常も、女としても美しい容姿も何もかもすべてを捨てて俺についてきてくれている。

香は後悔しているのではないだろうか?俺といることを・・・・

そんな思いが頭をよぎる。

俺はハンマーをどかし立ち上がると何かを思いつめる様に切なく揺れる背中を包み込むように後ろから抱きしめた。

「幸せに・・・幸せになりたいのか?」

香は首を横に振った。

そんな香の動作ひとつで俺は安堵する。

「あたしは・・・・・幸せよ。
 僚の傍に居られるだけで幸せなの。」

香はそう言うと俺の腕に頬を摺り寄せゆっくりと目を閉じた。

「あとは何もいらない」

その呟きに俺は香を抱きしめる腕に力を込めた。

――俺も同じだ――

けして言葉に出しては言えない思いを込めて・・・・・・・強く、つよく、ツヨク抱きしめる。

「3年後も・・・・・3年後もまた僚と一緒に見られたらいいな・・・・・」

「あぁ、そうだな」

抱きしめたまま二人一緒に空に輝く月を見つめ続けた。



―――――願わくば3年後の未来も今と変わらぬ二人で―――――







*****

お久しぶりのパルです。ただいまです(#^^#)
パソコンやっと買い換えました。でも性能の良さにパソコンにもてあそばれている始末です。
まったく使いこなせません(笑)

先ほどテレビでブルームーンだといってたのをきいて思い浮かんだので急いで書き上げました。
ブルームーンを見ると幸せになれるそうですよ。皆さんもうみましたか?
パルは見ながら書いていましたよ。
書きながら思うこと。前にも似たような話書いたような気が・・・・笑って許してください。
おかしな点もあるとは思いますが楽しんでもらえたらと思います。
少しづつではありますがまた書いていきますのでよろしくお願いいたしますm(__)m






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2015_08_01

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プロフィール

パル  

Author:パル  
シティーハンターの僚×香メインのお話を書いていきたいと思っております。
何年かぶりにみたCHに再加熱して書いてみたいと思いこのサイトを立ち上げました。
パソコン初心者なのでうまくいかないことも多いかとは思いますが温かい目で見守ってください。

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