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恋の行方

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   恋の行方






「どうしたらいいのよ・・・・」
                                          
物思いにふける香は一人リビングで膝を抱えながら日課のナンパをしているであろうオトコのことを想い呟いた。

『愛する者』と言われたあの日から二人の間に何も進展はない。

進展どころか後退しているんではないかと思うほど二人の間には何もない。

いつも通りの日常に・・・いつも通りの二人・・・

昼間は日課のナンパに勤しむオトコを見つけては嫉妬という名のハンマーを振り、ネオン輝く夜になれば綺麗に着飾った美しい夜の蝶たちと遨んでいるオトコの帰りをひたすらココで待っいる・・・・

少しでも自分の方を向いてもらいたい・・・

触れて欲しい・・・

愛して欲しい・・・

私だけを見て・・・・

何十回、何百回と心の中で叫んでも・・・その言葉はオトコの心には届かない。

香の心とは裏腹にオトコは一向に香のことを見ようとはしてくれない。

どうしたらいいのかわからないモヤモヤと霧のかかった心を抱えたまま一人夕暮れのリビングで大きな溜息を吐いた。

「Hey!カオリ。僚はいるかい?」

香の表情とは裏腹に明るい声がリビングに響く。大きな封筒を片手に香のいるソファーの横に腰を下ろした。

考え事をしていたとはいえ声をかけられるまでミックがやってきたことにさえ気づかない相変わらずな自分に情けなさを感じ痛つつもそれを悟られまいと明るく振舞う。

「もうすぐ帰ってくるんじゃないかしら?」

「そうか。じゃ、帰ってきたらこれをリョウに渡しておいてくれないか?」

香に手渡されたのは大きな茶封筒。

しっかり糊付けされており中に何が入っているか伺うことはできない。

「いいけど・・・これなに?」

「渡せばわかるよ」

ミックはそう言うといたずらっ子のように香にウインクをしてみせた。

香はミックから茶封筒を受け取るとソファーの前の机の上にぽんと置く。

「ねぇ、カオリ。何か悩み事でもあるのかい?」

「えっ・・・。」

ミックの言葉に驚いたような顔を見するとミックははにかむように微笑んで香の顔を覗き込む。

「さっきの言葉・・・僚と何かあったのかなと思って・・・
 ボクでえよければ話を聞くよ。誰かに話せば少しはラクになるかもと思ってね。」

ミックの紳士的な優しい口調にホロリと涙が溢れ出しそうになる。

俯きながら香は溢れそうになる涙を必死で堪えていた。

本当は誰かに聞いて欲しい・・・どうしたらいいか教えて欲しい。でもそんなこと誰にも話せない。だって、ただ・・・ただ・・僚に女として見て貰いだけなのだから。

そんな卑しい自分の想いを誰に話せようか?

たとえ話したところで色恋事に疎く経験のない自分に何ができるのかもわからない。

「・・・・・」

「ほら。カオリ」

まるで子供を諭すような口調でミックは優しく声をかける。

その言葉に香は意を決したように・・・

「・・・・ないの。・・・僚と・・・僚とね。なにもないの。」

弱々しい声で呟いた。

「What?」

「あんなふうに言ってくれたのに・・・なにも・・・ないの。触れてもくれないし、私を見ようともしてくれない・・・。」

それがさみしいのだと香はため息混じりの口調でミックに言った。

それ以上香の口から語られることは何もなくミックは困ったように小さく溜息を吐いた。

「僚と何もないのかい?」

香は小さく頷く。

「キスも?」

香はまたしても小さく頷いた。

「しょうがないな・・・リョウのヤツ。カオリをこんなに苦しめるなんて。
 カオリも心配しなくても大丈夫さ。リョウの奴もきっと照れくさいのさ。」

ミックは苦笑いをしながら香に優しく説いた。

「で、でも・・・」

「ほら。カオリも案外奥手だろ?リョウにしてみたらカオリのどう接していいかわからないんじゃないのかな?
 いきなり迫ってカオリに泣かれでもしたらさすがのリョウだって凹むだろうし、ましてそれがマジで惚れてオンナなら尚更さ。 それに二人とも素直じゃないところあるしね」

優しく微笑みかけるミックの顔を香は不安そうな面持ちで見つめた。

確かに急に僚が迫ってきて自分がそれを素直に受け止められるとも思えない。

迫られたところでどうしていいのかもわからないし、ミックの言うとおり泣いてしまうかもしれない。

そうしたら二度と僚は香に触れることをしなくなるかもしれない。

不安が不安を呼び香の心に闇い影を落とす。

ミックはそんな香の様子を感じ取ると闇く沈んだ表情(かお)の香の頭を優しく撫でた。

「カオリ、大丈夫だよ。
 リョウだって香に触れたいはずさ。アイツが触れないでいられるわけ無いだろ?
 ゆっくりでいい香のペースでいけばいいさ。」

う・・・ん・・。」

ミックの言葉に小さく頷く香。

優しく髪をなでていると香の顔から小さな笑顔が漏れた。

「ミック、ありがとう。」

少しすっきりしたような香の表情にミックも安堵の笑みを零した。

「そうだ、カオリ。リョウに迫られて困らないようにボクがレッスンしてあげるよ。」

「レッスンって?」

香は不思議そうにミックの顔を見るとミックは香の頭を撫でていた手を頬に滑らせゆっくりと香の顎を掬い上げると

「カオリ。愛しているよ。」

囁きかけ真剣な表情(かお)で香を見つめた。

「ミ、ミ、ミック・・」

近づいてくるミックの顔に驚いて反らそうとしても体が金縛りにあったようにうまく動かすことができない。

唇が触れそうな距離まで近づいてくるミックの顔に香はギュッと目を閉じた。

「コンコン」

ドアをノックする音に驚いてお互いに体を離すと香は目を開け音のする方向を覗いてみた。

そこにはムスっとした表情で僚が腕を組んでドアに凭れ掛かっている。

「ミック、人の留守中になにちょっかい出してんだ」

低く殺気に満ちた声で言い放つ。

さすがのミックも僚のその放つ殺気に尻込みするように香の隣から立ち上がると

「じゃぁね、カオリ。」

ミックは香に向かって小さくウインクをして出口に向かって歩き始める。

それと同時に僚が部屋の入口から香に向かって近づき始めた。

二人が擦れ違った瞬間何やら日本語でない言葉が交わされてのを香は感じ取ったが日本語以外わからない香は二人が何をしゃべっているのかわからない。





『ミック。香に近づくな!!』

『少し相談に乗ってあげてただけさ』

『次近づいたらお前でも許さないからな』

『そんなにカオリが大事なら不安にさせるなよ。
 カオリが可愛そうだ。』

『余計なお世話だ』


  

ミックは僚のいたドアに近づき香に振り向くと

「Bey、カオリ。」

一言残して静かな笑みを浮かべてパタンとドアを閉めた。

ミックの代わりに今度は僚が香の隣に座り、殺気の色を放つ漆黒の瞳で香を見つめる。

無言のまま重苦しい空気が二人を包み込む。それに耐え兼ねるように先に言葉を発したのは香だった。

机の上の置いてあった茶封筒取り

「ミックが・・・これ渡しておいてくれって・・・」

目を合わせることができない香は俯いたまま僚にその茶封筒を差し出した。

僚はそれを受け取ると元あった机の上にポンと投げ捨てた。

香は僚が怒っていることがわかっている。

今何を言っても火に油を注ぐだけ・・・こんな時は黙っているに限るが、さすがにこの重たい空気の中にいつまでもいるのは耐え難い苦痛である。

「コーヒー淹れてくる」

香はこの場から早く逃げ出したくてそう言うと何事もなかったかのようにキッチンに行くため立ちあがった。

僚は立ちあがった香の手を突然強く引っ張ると、香はバランスを崩し僚の胸に倒れこむようにすっぽりと僚の腕の中に収まった。

ギュッと力強く僚に抱きしめられ息苦しささえ感じる。

「香、ミックと何してた?」

耳元に響く低い声に香の背中にゾクゾクっと泡立つ感覚がはしる。

だけどさっきの出来事もあり香は僚の顔をまともに見ることができずに俯いたまま・・・

「香、お前の準備ができるまで待つつもりだったけど、あんなふうにお前が誰かに奪われてしまうくらいなら・・・」

僚は胸の中に抱きしめていた香の顎をいきなり掬い上げるとそのまま有無を言わせず激しく口づけた。

香の唇を覆うように口づける僚の暖かな唇・・・閉じていた香の唇を無理やり割るように入り込み香の口内を激しく犯し続ける僚の舌。

突然の出来事に驚いた香は僚の舌から逃げ惑うがそれを許すこともなく強引に香の舌を強く絡め取り激しい口づけをする。

お互いの唇からは飲み込めず溢れ出した雫がツーっと端から流れクチュクチュと激しい水音が静かな夕暮れの部屋に響く。

息継ぎもまともにできないほど僚に激しく口づけられ香の意識も朦朧とし、まるでふわりと宙に浮かぶよう雲のように夢心地気分だ。

虚ろな瞳、蒸気し紅く染めあげた頬・・・・香の初めて見るオンナとしての顔が僚の心を激しく揺さぶる。

僚が唇を離すとそのまま僚の胸に香は顔を埋めた。

あまりのキスの激しさにまともに息もできなかった香は肩を上下に揺らして息をしている。

「香・・・もう待てない。」

切なそうに、苦しそうに吐き出す僚の隠された本音。

「香・・・愛してる。俺のモノになれよ・・・」

僚は今まで香を前にすると一言も言えなかった本音を曝け出す。

耳元で囁かれた愛の言葉に香は僚の顔を見つめ

「・・・・・・うん。」

小さく頷くと僚の唇にそっとかさねた。







                                                    



*****

久しぶりに書いてみました。
激しく嫉妬する僚を書いてみたいなぁ~なんて思っったのですが・・・う~ん。
修行して出直してきます(。-_-。)

最後までお付き合いくださりありがとうございました(*^^*)









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2014_06_13

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プロフィール

パル  

Author:パル  
シティーハンターの僚×香メインのお話を書いていきたいと思っております。
何年かぶりにみたCHに再加熱して書いてみたいと思いこのサイトを立ち上げました。
パソコン初心者なのでうまくいかないことも多いかとは思いますが温かい目で見守ってください。

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